米農家さんのケイ酸入り肥料「アドシリカ」利用事例

北海道は作付面積、収穫量ともに新潟県に次ぐ全国第2位の米どころです。中でも岩見沢市など空知から旭川市などの上川地方にかけて生産量が多く、今回ご紹介する「浅沼さん」が圃場を構える東川町も旭川市に車で30分でアクセスできるにも関わらず、大雪山国立公園区域の一部に位置しているため、豊かな自然と美味しい水 を身近に味わえる地域です。

北海道米にはたくさんの品種がありますが、最も作付面積が大きいのが「ななつぼし」。北海道米の約半分の作付面積を占めており、北海道内で最も食べられている品種です。次に多いのが全国食味ランキング10年連続特A獲得の「ゆめぴりか」です。浅沼さんの圃場は23ha。通常時は2名で管理しながら繁忙期にはアルバイトも導入し耕作を行なっています。

お米のおいしさの基準は「たんぱく値」その値が低いほど美味しいお米であると言われています。その為、浅沼さんも所属する東川町農協では産地独自のたんぱく値基準を設定し、低たんぱくなお米の生産に取り組んでいます。

ご利用製品との出会い

ご利用頂いている製品は、空散用ケイ酸入り肥料「アドシリカ」。北海道エリアの販売店であるサングリン太陽園を通じて2016年頃から試験的に導入頂いたことがきっかけになります。
当時は10aで20kg必要だったケイ酸肥料資材を省力化するために新しい資材を探していたところ、10aで2kgで同様の効果が期待されるアドシリカを紹介された時は半信半疑だったそうです。

アドシリカは空中散布に特化した製品の為、北海道のような広大な圃場(東川町は一圃場、2haが一般的)に小型飛行機やドローンで散布するには最適な製品だったとの事です。
またケイ酸は水に溶けづらいのでムラが出やすく、手作業では均一に散布するのが難しいため、空中散布のように機械的に撒ける方が理に叶っているのではという事でした。

生産でこだわっているポイント

北海道米の基準もありますが、浅沼さんがこだわっている事は「低タンパクで美味しいお米を作りたい」という事。
農協だけでなく、販売店を通じて直接販売しているものもあるので、お客様の声を直接聞けるのも大きな励みになっているとの事でした。
その為、お客様のご要望に応えるため、肥料資材はもちろん、土づくりから水の管理まで、細かなところまで日々試行錯誤を続けており、新たな取り組みにもチャレンジしているとの事でした。

現在、浅沼さんの圃場では、「ななつぼし」6割、「ゆめぴりか」3割、「きたくりん」1割の割合で水稲栽培を行なっており、部分的にアドシリカを導入頂いています。
アドシリカを入れた圃場と入れていない圃場では作業中の感覚も異なるようで、コンバインを入れた時の稲穂の感触(モミの数が多い)が全然違ったようです。

北海道米の中でも新しい品種「きたくりん」は病気に強く、粘りとやわらかさなどの食感にも優れ、味も良いため今後の展開が期待されている品種です。
浅沼さんは、特に今年の「きたくりん」の出来は素晴らしく、今までの努力の集大成と言えるくらい最高の米ができたとの事でした。
アドシリカがその一助になれた事は大変嬉しく思います。

ライフインについて

今後ライフインに期待する商品はスマート農業をより推進させ、農業の手間を省力化させるものとの事でした。
例えば、ケイ酸の追肥時期は出穂の約40日前が目安となっていますが、田植えと同時に撒いて、後から効果が出るような資材ができればより手間が省けるのではないかとの事。 ご要望の実現には課題も大きいですが、農家さんに具体的なご要望が伺えて大変参考になりました。

CUSTOMER DATA

【導入圃場】
名称 浅沼 浩一
住所 北海道東川町
電話 ー
URL ー
備考 水稲23ha・ミニトマト(アイコ)などハウス施設野菜

【取扱代理店】
名称 株式会社サングリン太陽園
住所 〒003-0030 札幌市白石区流通センター6丁目1-18
電話 011-892-4861
URL https://sun-green.co.jp/
備考
サングリン太陽園は、農業生産資材やドローンの販売、請負散布業務などを行っています。近年では、スマート農業技術の普及活動にも注力するなど、北海道農業への貢献を目指した新規事業を展開中です。

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